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書籍紹介
イギリス文学・イギリス文化
ヴィクトリア朝の都市化と放浪者たち
著者 | 小池 滋・武井 暁子・要田 圭治・松本 靖彦・閑田 朋子・栂 正行・田中 孝信 |
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本書はヴィクトリア朝の人々の生に変容を迫った都市化という現象を包括的な視点で捉えている。そして、都市化の結果放浪を余儀なくされた人間、または自らの意志で放浪する人間が内包する問題を文化・社会的視点から分析し、人間が生来持つ自由への願望を明らかにすることにより、繁栄の時代と言われるヴィクトリア朝とその文学を従来とは違う角度から読み解く。
判型・頁数 | A5判上製・292頁 |
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定価 | 本体3,000円+税 |
ISBN | 978-4-7553-0274-9 |
出版年月 | 2013年9月 |
特別寄稿:レールが伝える怪物の引張り力―都市と鉄道の関係…小池滋
序章:産業革命の大いなる遺産と自由への渇望…武井暁子
第1章:都市、生者たちのネットワーク…要田圭治
第2章:「自由の国」での不自由な旅人―ディケンズの訪米体験再考…松本靖彦
第3章:産業都市マンチェスターと急進主義者トムの系譜…閑田朋子
第4章:崩壊するウェセックス―ハーディ作品における農業不況と流浪の民…武井暁子
第5章:奴隷船に代わる船―十九世紀インド人年季契約労働者の、とあるデスティネーション…栂正行
第6章:放浪者への眼差し―その秘められた欲求…田中孝信
あとがき: 要田圭治